久々にゆっくりネットできると思ったら、1時間しか使えない。
(公共施設だから仕方ないが)
しかも、時間をオーバーすると係の人から名前をコールされてしまう。
周りは近所の小学生ばかりのなか、一人だけ成人の男が無言でキー叩いているだけでも怪しいってのに、タイムアップでそんなコールされたら恥ずかしいってば。
ああ、あと3分・・・。

 

博多駅での一夜

2002年8月13日
就活シーズン真っ盛りの3月末、福岡で某交流会に参加したときのこと。
1次会の終わった夜9時の時点で、アパートに帰るための最終便は既に出てしまっている。というわけで、この後で2次会、3次会にも参加することに。

3次会が終わり、最終的に解散したのは0時30分。普段なら近くのカプセルホテルに泊まるところなのだが、翌日の面接予定が何もない状態では、体調を整えてもあまり意味がない。
「こうなったら、一晩くらい野宿するか…」
そう思った俺は、終日電気のついている博多駅に向かった。

駅では、ホームレスのオジサンたちが好き勝手な場所にダンボールを敷き、そこでいびきかいて眠っている。微妙に酒臭いが気にしないことにしてはいけない。
何となく長崎行きの電車(乗る気はないけど)の時刻表なんか眺めたりして、とにかく時間を潰してみる。

そうしていると、誰かが俺のいる方向に向かって、誰かが「お兄さん、お兄さん」と声をかけている。初めは他人を呼びとめているんだろうと気にしなかったんだが、その声は何度も同じ方向に声をかけ続け…

トントン。
誰かが俺の二の腕をたたく。
え?

「こんばんは」
振り返るとそこには、厚化粧したお婆さんがいた。
どう見ても60は過ぎてるだろ、って言う感じの、精一杯若作りしたお婆さんである。
お婆さんはニコニコしながら、俺に話し掛けてきた。どこから来たのかとか、出張かとかetc…。
初めのうちは内心「面倒臭えなあ」とか思いながらも、丁寧な物言いをしてくるだけに邪険に扱うのも失礼な気がして、それらの質問に(言葉は選びながらも)それなりに答えていた。まあそれだけなら別に、『旅先での地域の人との交流』程度で済まないこともないんだが…
こんなことまで言われてしまうとちょっとなあ。

婆さん「ところでアナタ、今晩泊まるところはあるの?」
  俺「いえ。近くのカプセルホテルにでも泊まろうかと思ってます」
婆さん「そんなところ高いんじゃないの、もったいない。
    …そうだお兄さん、よかったら私のうちに泊まりにいらっしゃいよ。
    私、一人暮しだから誰にも遠慮しなくていいし」

えーっと…これって、もしかして「逆ナンパ」って奴ですか。
しかもこの婆さん、こんなことまで言ってくれる。

「寝るところやお風呂も用意できてるから(はあと)」

…この一言で俺は、その場からの離脱を決心した。

結局その夜は、駅から離れたロイ○ルホストで寝てました。
見ず知らずの人の家に止めてもらうのがそもそも気が引けたし、お金やカード類を盗まれたら洒落にならないんので。

2日目は夕方6時に会場入り。この日の目当ては、
“THE VOICES Of Classic Rocks”。
よく分からないが、ディープパープルのボーカルが来るというのはとんでもないことだというのは理解できたので、これを聞くためだけに街へ。

機材のチェックで予定時刻が大きく遅れ、観客からのブーイングの嵐が吹き荒れる。
そして30分後。

”Hello,Everyone!!”
始まる演奏。
沸き上がる観客。
洋楽なんて聞かないし、1曲1曲に思い入れがあるわけでもない俺。しかし、それでも感じました。
圧倒的なパワーを。

家に並んでるCDのほとんどが霞んで見えるほどのテクニック。
英語の詞だろうが、聞き慣れていないリズムだろうが関係ない。
拳が突き上がる。
初めて聞くはずの歌を口ずさむ。叫ぶ。
それだけのことを、音楽のド素人のはずの俺にさせてしまう。
これが、ROCKというやつなんだろうな。

今回惜しむべきは、ライブ中に座ることを強制させられたこと。
1日目のw-indsとかのライブでもこのルールはあったけれど、そのときは俺がw-indsに興味ないのもあって、そこまで気にはならなかった。

しかし。
これをハードロックとかの曲を聞きながら守れというのは、興ざめ以外の何者でもない。
極端に言ってしまえば、あの手のライブの楽しみ方というものは、ジャンプはもちろん、前列へのダイブなどで暴れまくるというのが本道であろう。
しかし、立ちあがることを禁止されてしまった以上、アーティストから受けたエネルギーをそうした方法で返せないのはつまらないし、アーティストに対しても失礼だと思った。

事実、ライブ中、ボーカルは客席に手を突き出して、
“Come On!Come On!!”
などとやってました。
これってつまり、
「もっと盛り上がれよ!ぶつかってこいよ!」って意味の煽りなんだろうな、と。
世界的なアーティストが呼びかけてるにも関わらず、地面に座り込んだままの数千人の観衆・・・。肩透かしもいいところだ。
これで、公演後に
『今日の客はノリが悪かった。日本なんてもう2度と来ねーよ!』
とか愚痴られてたら最悪だなあ。
そんなところで、日本に悪印象もって欲しくないかも。少なくとも、客席にいた人たちはホントは全力でぶつかっていきたかったはずだから…。

終了後、3000発を打ち上げるという花火大会が始まった。
最初のうちは
「おー、上がる上がるー」
などと思いながら見ていた花火だが、中盤になっても最初の一発と大差ないものばかりが上がっていく。しかも、高度も変わらなければ打ち上げる位置も固定されているため、夜空は次第に煙ばかりが目立つようになる。

光る煙の塊なんぞ見せられても、面白くも何ともない(爆)

しかもちょくちょく失敗作が出てくるため、まともに綺麗な花火が楽しめたのは10発あるかないか。3000発も上げといてこれはどうなのよ(-_-メ)
自称・花火にうるさい友人が隣で露骨に文句言ってたせいもあって、他のお客さんほど無邪気には楽しめなかった。
あーあ、大人になるってイヤね。
午前11時、飲み友達からの着信に気づいて起床。市内の米軍基地の敷地内で開かれている親善イベント(?)、アメリカンフェスティバルに行かないかとのこと。家にいても暇だったこともあり、行ってみることに。

40分後、市街地に到着。
アーケードのCD店で、前売り券(1000円)を購入。この前売り券、1枚で2日分の入場券となるため大変お得な代物(当日券は1日分で1200円)なのである。
…ていうか、もう始まってるのに前売り券売ってるってのも凄い話だな。

ところでこの手のチケットには必ず注意書きというものがある。ここで買った前売り券もその例に漏れず、裏に注意書きが書いてあった。

書いてあることは大体、コンサートなんかと同じで
「他のお客さんに迷惑になる行為はご遠慮下さい」
「危険物の持ちこみは禁止します」
といったもの。
このように要約したものだけ見れば、常識の範囲内で考えれば分かりそうな、当たり障りのない項目のようである。
が、しかし。
このチケットの指す「危険物」の中に、いささか引っかかるものがリストアップされていた。

以下はその、「危険物」リストです。

・刀、短剣、サーベル、アイスピック、あいくち、ボロナイフ、なた、やり。
・刃の長さには関係なく全てのナイフ。
・バネ付きナイフ、飛出しナイフ。
・金属製ナックル。
・トレンチナイフ、銃剣。

他のイベントなら「刃物」で済む項目をここまで細分化する辺り、米軍基地の面目躍如とは思いますが。
細かすぎ。

・棍棒、警棒又は、人に危害を加えるために使う棒類。
・花火も含めた全ての火薬。
・カミソリ、カミソリの刃、又はカミソリの刃で作った武器。

この辺は分からんでもない。

・弾の発射方法や装置に関係なく全ての発射道具
 (吹き矢、BB銃、モデルガン、ゴム銃、水鉄砲等)

『ゴム銃、水鉄砲』って(笑)

・火器及び弾薬。

基地でなくても逮捕されるでしょ。

・手裏剣やヌンチャク等格闘技に使う道具。

ちょっと待て。
これ書いた奴、絶対日本を誤解してるだろ。
今時、手裏剣なんぞ持ち歩いてる人はいないって。ていうか、使いこなせる人がいるとも思えない^^;

・自転車、スケートボード、キックボード、ローラーブレード。
・ペット。
・アルコール飲料
・ガラス製容器

ここはまあ納得(酒類は会場内の出店で買えます)。

全体として。
基地だけに、刃物類を始めとした武器関係には無駄に細かい表現がされています。
禁止品の大部分は、他のイベントなら「刃物」の一言で済んでしまうところでしょう。
去年のテロのこともあって、警備に例年以上に気を使うのは仕方のないことかも知れません。

それにしても、「手裏剣」はないだろ…。
 
 
 
この日は、ゲストとしてテツandトモ、AI-SACHIとかいう女の子2人のユニット、w-indsがステージでイベントをやっていたので、それを見てから帰った。

今日の日記

2002年8月1日
我がアパートには、今年になってやたらとゴキブリが繁殖するようになった。

シンクで一匹のゴキブリを見た。
殺虫剤で集中攻撃をかけると、生命力がウリの奴もさすがにバテバテ。
そうして動きがひょろひょろしてきたところを見届け、俺は外出した。

帰宅後。
食器を洗おうかと思い、コンロの上にほったらかしになっていた鍋を見ると。
  
後で汚れを落としやすいように水を張っておいただけの大鍋の中に、土左衛門と化したゴキブリが…。
 
 
 
よりによって大鍋かい。

季節を問わず、そうめんやソバ、パスタ、カレーETCの調理に八面六臂な活躍を見せる我が家のキッチンのエース、大鍋クンを棺桶にしてしまうとは…。

ゴキ君よ、キミは俺に何を訴えたかったんだい?

さわやかにそうめんを食べるまえに、殺虫剤まみれになったキミに黙祷しろとでも…?

パスタを食べる前に、キミのその黒々とした、テカった身体に思いを馳せろとでも…?

カレーを食べてて、ちょっと焦げた人参やジャガイモを見つけたら、キミに哀れな最期を与えた俺の罪を振り返れとでも…?

 
 
 
どれも嫌だぁ。

そんなわけでこの鍋には、ただいま厳重な消毒処理を施している最中です。
何かトラウマになりそう。

部屋すっきり

2002年7月24日
今日は試験はなし。夏休みの集中講義で使う教科書だけ買いに登校したところ、仲の良い友達から哲学(俺は一昨年履修済み)のノートを借りたいとの連絡が。後で俺の家に取りに来るというので、2つ返事で承諾。

なぜ2つ返事かというと。
別に、この友達にノートを貸すこと自体は嫌ではない。
ただ。
室内が汚すぎた。

というわけで、客が来る前にお片付け開始。
30分後、床の上に散乱していた不要なプリントや雑誌類はゴミ箱に、寝る前の暇つぶしに読んでた本の類は本棚に、といった具合で見事に片付く。
基本的にはシンプルライフ(という名の殺風景な部屋)でやっているので、小物類が少ないことが勝因だろうか。
そうこうしているうちにやってきた友人は、ノートだけ受け取ると即座に帰路についた。
(覚えるべき内容が多いので時間が惜しい)

時ならぬ掃除だったけど、片付いた部屋を見る限り、悪くはなかったかな、とは思う。もうすぐ実家帰るんで、それまでにはやっておきたかったしね。
さて今晩は風呂掃除でもするかな?(嘘)
(↑明日も試験2つあります)

2度あることは…?

2002年7月23日
うちの学校の前期試験初日。
16時40分、俺は3度目の挑戦となる経営学総論の試験を受ける。

問題は大問(強制)×3に、用語解説問題を5問中2問選択して答えるというもの。

第1問:『株式会社の特質とは何か』
…えっと、何だったっけ。断片的には思い出せるんんだけど(T_T)
次行こ、次。

第2問:『企業の社会的責任について述べよ』
あ、これは憶えてる。サラサラ、っと。

第3問:『持株比率と経営権の関係について』
これも大丈夫。満点の自信アリ。

第4問:以下の用語のうち、2つを選んで解答せよ。
パッと見で、一番もっともらしい答えが書けそうな『合資会社』と『経営と資本の分離』をチョイス。
こちらもどうにかこうにか書き終わる。

時間が余ったので、1問目に戻る。
『株式会社の特質とは何か』
株券発行・・・
しほんきんがっぽがっぽ・・・
かぶぬしさんのはいとうきん・・・

¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥

ダメだこりゃ。カネのことしか思いつかん…。

¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥

自分でも何を考えてるのか収拾がつかなくなった
頃にタイムアップ。思いついた単語で無理矢理文章をひねり出して終了。
毎年毎年同じような出題傾向なのに、そのたびに引っかかってる俺ってもしかしてアホですか?

ところで今回の問題には、『用紙の裏にこの試験の感想を書きなさい(点数には影響しません)』などという1文が付け加えられてあった。
思わずお墓の絵と一緒に、こんな言葉を書きたくなる俺・・・

「肝心なときに我を見捨てし記憶、いま何処に眠る」
(by『ポケットジョーク16 学校と生徒』角川書店)

試験前夜

2002年7月22日
うちの大学は明日から前期試験。
それにしても初日から、俺にとっては最大の難敵科目である経営学総論があるというのは憂鬱かも。
今年こそは取ってやる、3度目の正直って奴で。
…「2度あることは3度ある」なんて言葉は、ひとまずなかったことにして頑張る。
今夜は完徹じゃあ。

任務完了!

2002年7月19日
近頃かかりっきりだった仕事が、やっとこさ片付いた。
何をやってたかというと、某社(っても内定先)の社長からインタビューを取ってきて、それを新聞記事の形にしてまとめること。ちなみにこの新聞は後日、合説などで無料配布するそうです。

インタビュー日から2週間以上経ってようやく書き始め、昨日になって完成。すぐにインタビュー相手の社長に原稿チェックのお願いメールを送ったところ、昼過ぎにOKサインが。
というわけで喜び勇んで、東京にある本部(俺自身は一回も行ったことないけど)に送付したわけです。

内定先の社長も、この新聞を来年の説明会にでも使う気なのか、幾らか購入するとのこと。
仮にもお金が絡むことだけに、俺もない知恵絞って文章考えてました。将来の後輩に、
「この記事を見て御社に興味を持ちました(はあと)」
なんて言われる日を夢見ながら(^^ゞ

ところでこの仕事、完全に無給でした。
友人にそれを言ったら、思いっきりアホ扱いされましたが…。

さて明日は、10時から、日雇いのバイト。
家から、自転車で片道70分の場所なんで、遅くとも7時には起きないとアウトでしょう。
まあ時給1,000円×9時間なんで、田舎にしては悪くないお仕事です。
頑張ろっと。
 
 
P.S.ジョニー・Mさん、リンクありがとうございます!
2〜3月にかけて入社試験受けてた、某社(2次落ち)のグループ企業より、こんなインターンの案内が来ていた。

「北海道で農業してみませんか?」

自分がゼミで農業経済学モドキなことをやっていることもあって、試しに応募してみた。
福岡では23日の2時に説明会をやるそうなので、行ってみてもいいかな、くらいの感覚で。

でも、気づいた。
この日は大学の試験だ。しかも、2年連続で落とした
難関科目の…。

とても片道3時間かけて福岡まで出て、しかもまた帰ってくるなんて余裕はないぞ。

てなわけで解約決定。マジで興味はあるんやけどなあ、残念。

暇な奴ら

2002年7月10日
めったに連絡を寄越さない友人の1人が、こんなURLだけ書いたメールを携帯に送ってきた。

http://www.mecha.ne.jp/~sim/ura.htm


貰いっ放しも芸がないと思ったので、彼には別のHPを紹介しておきました。こちらは小ネタ。

http://www.77.zansu.com/

昼間っから何やってんだろ、俺(ーー;)

本日のゼミにて

2002年7月9日
今日は前期最後のゼミの日。
いつものように発表者が淡々とレポートを読み上げ、それに対して先生が講評&ダメ出しをする。
それだけかと思ってた、ら。

先生「ところでキミ達の代じゃ、ゼミでどっかに行ったことないよねえ。
   後期は気分を変えて、それっぽい宿泊地にでも行って合宿するなんてどうだい?」

先生が学生時代いたゼミは、年に何度も合宿のようなことをやってたそうで、その影響か、自分が学生を指導する立場になってからも、最低年1回はそういったイベントを学生有志に企画させていたとのこと。

しかし。
うちのゼミは極めてドライな人たちが集まってるので、そんなイベント事はなるべく避けたい様子。
そしたら先生、不意に俺のほう見てこうおっしゃる。
  「ボブ君、キミ幹事とは言わないから、みんなの意見まとめて俺んとこ持ってきてよ。
   10月頭くらいまでに企画完全に作ってさあ」
そういう仕事をする人を、世間では「幹事」というんですケド。

どうやってまとめりゃいいんだ、ゼミ生の連絡先、ほとんど知らないぞ俺。

ゼミ終了後、友人の優しい一言が身にしみた。
「暖かく見守っとくよ」
テメーも手伝えや。

口内炎

2002年7月8日
ここ数日、口内炎ができていて痛い。
しかもただの口内炎じゃない。
直径3mmくらいの、大型のやつが3個も…。

歯磨くときに「ザクッ」

キャベツの千切り食ってて「ちくっ」

朝飯のクラッカー(リ○ツ)口に入れたら破片とつぶつぶな塩がザリザリ・・・。

何も食わなくても、舌先に当たる生々しい感触。

やってらんねぇ…。

仕事。

2002年6月16日
明日は10日ぶりにスーツ着て、福岡行ってきます。
何しに行くかというと、内定先企業の社長の1日秘書。
要するに、社長のカバン持ちをしつつ、その仕事ぶりを見学するという、一種のインターンシップです。
経営者が実際にやってる仕事なんて滅多に見せてもらえるもんじゃないってこともあって、珍しいもの好きな俺は新人研修というより社会見学気分です。

日程は、こちらの都合のいい日で構わないとのことだったので、ずいぶん前に

「6月17日(月)にお願いします」

と返事してあった。

しかし、その日が間近になって気が付いた。
火曜日はゼミで発表せにゃならん。
よりによって前日にそんな予定入れんでもいいのに、俺(しかも今現在、レポート全くできてないし)。
でもまあ貴重な機会なんで、精一杯勉強してきます。ドキドキ。

P.S さやまんさん、ブックマークありがとうございます!

初めての授業実習で大失敗を繰り返し、心身ともに疲れ果てた今日。

ヘロヘロになって家に帰り、何気なく台所ヘ行く。

すると、銀色に光る、見慣れない円筒形の物体が目に飛びこんできた。

蛇口にくっついているところをみると浄水機らしいが…。

なんでこんなものがあるのかと思っていた俺に、母親が、嬉しそうな顔で報告しにくる。

「この浄水機、昼にセールスの人が売りに来たんだけど、水道水のカルキとか人の身体に有害な成分をなくしてキレイな水に変えてくれるらしいよ」

どう考えても怪しいが、こんなのを掘り出し物だと思って買った母の自慢(?)は続く。

曰く。

普通の水道水と、この浄水機を通した水にある薬品を入れると、水道水はカルキや有害物質に反応して真っ黄色になるが、浄水機の水は全く変わらない。
さらに、真っ黄色に変色した水に野菜を入れると、色はまた透明になる。つまり、野菜が水道水中の有害物質を全て吸収している。
(カルキに反応したり、野菜の色素か何かで色の消える薬品使えばそうなるだろ!)

保障が25年間ついている。
(それフィルターだけじゃん(本体5年、専用ホース1年)。
 そもそもこの会社が25年後に続いているって保障ないぞ!)

フィルターには活性炭など7種類の鉱物を組みこんでいるため、半永久的に使える。
(天然鉱石ガイアストーン[波動石]って何だ?)←一番うさんくさい(ーー;)

フィルターの予備もくれた。
(その度にセールスマン呼ばなきゃ交換できないような予備なんか置いてくな!)

こんな話を聞き流しながら、セールスマンが持ってきた書類を見る。

中身は契約書、保証書、水質検査証明書、どこぞの病院の院長だというおっさんの推薦文、雑なカラーコピーの紙2枚。

手始めに、カラーコピーされた2枚の紙を見て…
って、これがポスター兼商品案内(のつもり)らしい。

商品の顔だろ、こういう資料は。
ちゃんと印刷屋に出したやつにしろ、せめて。

推薦文(これは白黒コピー1枚)は、「評論」という形を取っている。
以下はその本文から抜きだしたものですが、

『水道水の中に含まれている塩素やトリハロメタン、重金属など有害不純物質は体内に取りこまれると内臓を弱らせるだけでなく、悪質な波動となり体内の各部にマイナスの波動として働きかけたり』
…波動とかエネルギーとか言ってる健康器具や開運グッズってロクなのないだろ。

『そこでこの浄活水機を使用してみたところ、不純物が十分に取れた一切臭みの無い味と、その水に含まれたエネルギーにびっくりしました』
…その水に気でも入っとったんかい。かめはめ波でも撃てるのか?(笑)

『口に入れると実にまろやかで美味しく、
 胃に流しこんだ瞬間にス〜っと吸収され』
…山岡士郎かアンタは。

『次の瞬間に何らかの力(良質の波動のような)が身体全体に
 サ〜っと広がっていくのが実感されました。
 (中略)
 このことから、この浄活水機を通した水は大変に良質で、身体に必要な成分が多く
 含まれた水だと考えられます』
 …医者なら科学的に検証しろ。

B5の紙1枚分読んだだけで、これだけイジり甲斐を感じた文章は久々である。
俺が母に、速攻でクーリングオフを勧めたことは言うまでもない…。

契約書、保証書、水質検査証明書は深く読めば読むほどツッコミどころが満載な気がするが、字が細かいので今夜はパス。
(ここからが一番ヤバいこと書いてるとは思うが)

この続きは後日(^^ゞ

前半戦終了

2002年6月1日
教育実習期間が、半分終わってしまった。慣れない仕事だらけの2週間に不安も大きかったんだけど、校内でバタバタやってたらいつのまにか消えてしまっていた。初日に感じた筋肉痛や倦怠感もなくなったしね。
肝心の授業はまだやってないんで何とも言えないケド^_^;

教育実習の何がいいって、生徒の素直な気持ちと葛藤とを直に感じられるってこと。
一部の大人にはバカ扱いされたり、無責任な評論家にはいろいろ言われたりする年代だけれど…

彼ら、彼女らは真面目なことを何も考えてないわけじゃない。

考える能力自体がないわけでもない。

真面目に考えることを、そしてそれを他の人に悟られることをカッコ悪いと思いこまされているに過ぎないのではないか、と。
それが一番の問題じゃないかと思うようになった(俺も人のことは言えんけど)。

真面目に物事を考え、向き合うことがカッコイイことだって事を教える人間が、日本には少ないのかも知れない。
俺が子どもたちに何か教えるとするなら、そういったことを教えてやりたい。
どうやって成し遂げればいいのか、見当もつかないけれど。

こあらさんにメモあります。

2日目。

2002年5月28日
前日の実習による筋肉痛で、出かける前から倦怠感。
足は痛いわ頭は寝てるわと、もうヘロヘロ。
別に、自分が授業するわけでもないんだけどねえ。
そんな調子でスケジュールをこなしてたら、参観する予定になっていた授業に2回も遅刻してしまった。

でも別に、職員室で爆睡こいてたわけではないです。
実は、校舎内で迷子になってしまったんです。

というのも。
実習校の校舎は、面積はそれほど広くないもののかなりややこしい作りになっており、同じ建物の同じ階で、端から端まで行くのに別の階を経由しないといけないなんてことがザラである。
ハッキリ言って、ちょっとしたダンジョンと変わらない。この校舎で迷わず目的地まで行ける実習先の先生&生徒を尊敬します(^^ゞ
って、道に迷う俺も俺か。

放課後、昨日と同じく通学路に立って交通指導(モドキ)してたら、学校帰りの小学生に挨拶された。
それ自体はいいんだけど…

頼むから少年、
「ずっとそこに立ってんの?帽子かぶった方がいいよ」

なんてミもフタもないことを、怪しい人を見るような目で見ながら言わんでくれい。


緋沙邪さんにメモあります。

初出勤!

2002年5月27日
ついに!今日!
商業高校で実習開始です!

で、初日に思ったこと。
教育実習は体力勝負!

どこが、と思った方は、自分が学生だった頃の、授業中の先生の姿を思い起こしていただきたいと思います。
授業中はずっと立ちっぱなし。
生徒として受けている分にはイスに座って、ノート取ったり落書きしたり、あるいは寝たり…とかできるけれど、授業する側はそうもいきません。
これが1日に4〜7コマ続けば、当然足はだるくなります。
本業の先生方ともなれば、乳酸への耐性できてるかも知れませんが。

だから全ての予定が終わって家に着く頃には、全身が疲労感に包まれて何も考えられなくなるもんなんです。さっさと寝たくもなります。
しかし、次回の授業の準備を考えると寝る時間がなく、疲れなんて取れやしません。さらに、この状態で翌朝には登校、という悪循環。

俺の高校のころの先生たちなんか、しょっちゅう飲み会やってたような印象あるんだけど、それでも(たまに酒臭いまま授業してる先生もいたけど)きちんと授業をまとめていたのは凄いことだったんだなあと認識。

明日、寝坊しなきゃいいんだけど。

今日の日記

2002年5月26日
実家に帰省中の俺。
以前にも書いたんだけど、ここではネットができません…
のはずでした。
そう、思ってました。

しかし。
今日夕方、PCのネット関係の設定をいじってたら突然つながりました。
これまで、慣れない設定関係こねくりまわしても全然つながらなかったのに…
実は、ただ単に、普段やっているプッシュ回線接続をダイヤル回線接続に切りかえるだけで十分つながるのでした。
実家の、古臭いダイヤル式黒電話(しかも現役)を見たときに思いついたんですけど。

とにかく、これまでできていたことが突然できなくなることの恐怖感と、再びできるようになることのありがたみが分かったことは収穫かもしれない。

これで、夜中に駅前のネット接続ジャックつき公衆電話まで車を走らせたり、コードを忘れてブチキレたり、親に見苦しく八つ当たりしたりすることもなくなるわけです(^^ゞ

それでメールチェックしたら、音信普通な俺へのお叱りメールが届いてた。
大慌てで返したことは言うまでもない。

明日からは、いよいよ教育実習本番…。
どうなることやら。

時期はずれな大掃除

2002年5月21日
最近さんざん言いまくってる教育実習が、いよいよ7日後になりました。というわけで、これ書き終わったら帰省のための準備に取り掛かります!

俺が帰省する時の「準備」はたいてい、
・冷蔵庫の残り物処理
・風呂&トイレ掃除
・部屋の掃除機かけ
・洗濯物をすべて洗う
・食器洗い
といったところ。まるで大掃除のようだけれど、一人暮らしの人間にはよくあること。
意外と大事なんですわ、こういうことが。
というのも。

ゴールデンウィーク直前、洗い物を片付けるのが面倒になった俺は、出発直前にゆでたそばの鍋を、水に漬けておいただけで帰省してしまった。
4日後。
アパートに戻り、ふと流しを覗き込んだ俺が見たものは、デンプン質か何かのせいで、異様に白濁した鍋の中の水だった。しかも、微妙に糸まで引いている。
しかもよく見ると、カビらしきものまで生えている。
否、「涌いている」といった方が正しいか。
大きさは直径2〜3ミリ程度、阿寒湖名物のマリモにそっくりなソレは、水を汲む→こぼす→汲む→(以下略)をいくらやっても鍋から離れようとしない。(自分で触りたくなかったってのもあるが)
このマリモもどきに出会って以来、家事の必要性を再確認した俺です。

最近じゃ、生ごみ処理のタイミングを間違えたせいか、常時数匹の小バエが家の中飛び交ってる始末。以来、うちではア○スノーマットが私室でなく、台所で焚かれるようになったんだが、あまり効果はない様子。バルサン焚きたい・・・。
P.S. 緋沙邪さん、リンクありがとうございました!!今後ともよろしくお願いします!

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