博多駅での一夜

2002年8月13日
就活シーズン真っ盛りの3月末、福岡で某交流会に参加したときのこと。
1次会の終わった夜9時の時点で、アパートに帰るための最終便は既に出てしまっている。というわけで、この後で2次会、3次会にも参加することに。

3次会が終わり、最終的に解散したのは0時30分。普段なら近くのカプセルホテルに泊まるところなのだが、翌日の面接予定が何もない状態では、体調を整えてもあまり意味がない。
「こうなったら、一晩くらい野宿するか…」
そう思った俺は、終日電気のついている博多駅に向かった。

駅では、ホームレスのオジサンたちが好き勝手な場所にダンボールを敷き、そこでいびきかいて眠っている。微妙に酒臭いが気にしないことにしてはいけない。
何となく長崎行きの電車(乗る気はないけど)の時刻表なんか眺めたりして、とにかく時間を潰してみる。

そうしていると、誰かが俺のいる方向に向かって、誰かが「お兄さん、お兄さん」と声をかけている。初めは他人を呼びとめているんだろうと気にしなかったんだが、その声は何度も同じ方向に声をかけ続け…

トントン。
誰かが俺の二の腕をたたく。
え?

「こんばんは」
振り返るとそこには、厚化粧したお婆さんがいた。
どう見ても60は過ぎてるだろ、って言う感じの、精一杯若作りしたお婆さんである。
お婆さんはニコニコしながら、俺に話し掛けてきた。どこから来たのかとか、出張かとかetc…。
初めのうちは内心「面倒臭えなあ」とか思いながらも、丁寧な物言いをしてくるだけに邪険に扱うのも失礼な気がして、それらの質問に(言葉は選びながらも)それなりに答えていた。まあそれだけなら別に、『旅先での地域の人との交流』程度で済まないこともないんだが…
こんなことまで言われてしまうとちょっとなあ。

婆さん「ところでアナタ、今晩泊まるところはあるの?」
  俺「いえ。近くのカプセルホテルにでも泊まろうかと思ってます」
婆さん「そんなところ高いんじゃないの、もったいない。
    …そうだお兄さん、よかったら私のうちに泊まりにいらっしゃいよ。
    私、一人暮しだから誰にも遠慮しなくていいし」

えーっと…これって、もしかして「逆ナンパ」って奴ですか。
しかもこの婆さん、こんなことまで言ってくれる。

「寝るところやお風呂も用意できてるから(はあと)」

…この一言で俺は、その場からの離脱を決心した。

結局その夜は、駅から離れたロイ○ルホストで寝てました。
見ず知らずの人の家に止めてもらうのがそもそも気が引けたし、お金やカード類を盗まれたら洒落にならないんので。

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